・ろくろ師としての村島さんの腕
左下の写真をご覧になられて下さい。ただ、盃がたくさん並んでいるだけだと思われることでしょう。しかし、盃を作る場合、径、高さ、厚さ等、全て同じサイズに、手仕事で仕上げられています。これが、職人の仕事だと村島さんは言われます。「まったく同じものを1000個作れ」と言われても製作することができるそうです。すごいですね。
次に、右下の写真をご覧下さい。盃を光にかざすと指が透けて見えます。この盃の厚さが1ミリあるかないかぐらいだそうです。こんな、薄いものを360度、どの方向から見てもゆがみもなく、均整の取れたものに成形することができるのかと驚きました。いかに、繊細な作業が行われているかということが想像できますね。ちなみに、村島さんは、宮内庁御用達食器の製作を40年担当されていました。(株式会社深川製磁)宮内庁では、0.5ミリサイズが違うと納品させてもらえないそうです。